治療

症状に合わせた薬の服用量と薬を減らすために取り組むこと

この記事では症状に合わせた薬の服用量と薬を減らすタイミング、薬を減らす際のポイントについて書いています。

統合失調症の薬は糖尿病や高血圧の人と同じように、長い期間服用する必要があります。
そのため、症状に合わせた薬の種類や量を決めていくことは、薬で病気をコントロールしていくことにおいて重要になってきます。

たくさんの薬を飲み続けることに不安を感じている人、薬の量を減らしたいが減らすことに不安がある人の役に少しでもたてたら嬉しいです。

 

症状に合わせた薬の服用

薬の服用量や服用回数は、症状の時期に合わせて変わってきます。

急性期

陽性症状の幻聴や幻覚を早く抑えることを目的に処方されます。
どの薬が効くかがわからないため、薬の量は多く、頻繁に種類を変えられます。
自分にあった薬を見つけるためにも、副作用がある場合は主治医に必ず相談しましょう。

 

消耗期と回復期

症状が悪化したり、再び症状がでないようにすることを目的として、処方を調節していきます。
陽性症状が抑えられたら、徐々に薬の量を減らしていきます。
薬の量は減りますが、再発防止のため薬の服用は必要です。

他の人と比べて薬の量が多いのは病気が重いから?

結論からいうと「薬の量が多い=病気が重い」は間違いです。
統合失調症の人でも症状はさまざまで、その人にあった薬の量も違います。
(ある人には効果があった薬でも、別の人には副作用がでたりします。)
そのため、薬の量と病気の重さは関係ないといえます。

薬を減らすタイミングについて

急性期の段階では症状(幻聴や幻覚など)が激しいため、比較的多く薬が処方されます。

特に薬物療法を始めたばかりの時には、どの薬が効くのかわからないため薬の種類も多いと思います。

しかし、症状が落ち着くにしたがって薬の量や種類は減っていくはずです。
なぜなら、長期間たくさんの薬を服用し続けると副作用がでてきたり、社会性が落ちてきてしまうと言われているからです。
そのため、症状を抑えながら薬の量を減らすことは大事なことなのです。

 

薬を減らすポイントについて

薬を減らすポイントは症状がある程度抑えられているときに、少しづつ薬の量を減らしていくことです。

急性期の症状があるうちは薬の量は減りません。
薬を減らすことを考えるのは、症状が落ち着く消耗期や回復期に入ってからです。
また、飲む薬の量がいきなり減ることはありません。

薬を減らすことで症状が逆戻りしないか心配な人もいるかもしれませんが、心配はいりません。
なぜなら、医師は慎重に少しずつ薬の種類や量を減らしていくからです。
それでも薬を減らすことが心配な時には、主治医に相談して現状維持してもらいましょう。

 

薬を減らす前にすること(家族の協力が必要)

 

落ち着ける生活環境をつくる

 

薬を減らすと体調が悪化するリスクもあります。
そのため、落ち着ける(ストレスが少ない)生活環境が大切になってきます。

統合失調症の人が落ち着ける環境にするには家族の人の協力が必要です。
まずは、統合失調症とはどんな病気か学び、正しく対応することが回復する近道になると思います。

 

薬を減らす際に気を付けること

 

処方された薬は必ず飲む

 

症状が良くなってきても自己判断で薬を減らしたり、飲むのをやめたりするのはやめましょう。
医師に相談なく薬を飲むのをやめた場合、高い確率で再発してしまいます。
何度も言いますが、自己判断で薬を飲むのをやめるのは絶対にやめましょう。

最初に書いた通り、統合失調症は糖尿病や高血圧と同じように、薬で病気をコントロールしていくことが重要です。
薬は敵ではなくパートナー(仲間)です。

薬は治療だけでなく、再発の予防薬としての役割もあることを理解しておきましょう。

 

今回は症状に合わせた薬の服用量と薬を減らすタイミングとそのポイントについてでした。
困っている人達の役に少しでもたてたら嬉しいです。

下記に僕が今回の記事を書くために調べた際に、参考になった本を紹介しておきます。
統合失調症を学ぶのにおすすめ本についてもわかりやすいように、一覧にしてます。
おすすめ書籍一覧:統合失調症についてを参照してください。

統合失調症の人と家族が少しでも穏やかに過ごせますように。それではまた。

同じ悩みを抱える人との交流の場「家族会」