統合失調症は長く付き合っていくタイプの病気です。そのため治療も長期的な計画が必要になります。
近年では治療の場が病院ではなく、自宅になってきています。
そのため家族は統合失調症の人が一緒に生活する上で、ストレスの少ない生活ができるような工夫が必要になってきます。
しかし、家族も統合失調症の病気に振り回されてはいけません。
統合失調症の人をサポートしていく上で、家族の人もストレスなどで疲れないように息抜きも必要です。
精神的に疲弊しないためにも自分の時間を大切にしてください。
家族として統合失調症の人を支えることは大切なことですが、多くのことを抱え込み過ぎると心身に負担がかかり最悪の場合共倒れになってしまいます。
今回は統合失調症の人を支える家族にむけて自分たちの生活も大切にするにはどんなことに気をつけたらいいのかを書いています。
統合失調症の人と一緒に住んで疲れてしまった人は一度離れてみるのがいいと思います。
統合失調症の人と一緒に生活して疲れてしまった人達やこれから一緒に生活していくのに不安な人達の役に少しでもたてたら嬉しいです。
自分たちを責めない
「育て方が間違っていたのか」、「あのとき気づいてあげられたら」など過去を後悔している人は多く、特に発症直後に思い悩む傾向があります。
統合失調症は1つのことが原因ではなく、多くの要因が関わってきます。
過去を後悔し自分たちを責めていても、いい解決方法は思いつきません。
自分たちを責めるのはやめて、これからのことを考えていきましょう。
病気になった本人も含めて、誰かのせいということは決してありません。
社会(外)の世界とのつながりをつくる
友達とのつながりを保つ・広げる
家族全員が協力的だと良いのですが、子供が統合失調症で母親が1人でサポートしていることは多くあります。
1人でいろんなことを抱え込んでしまうと、苛立ちや疲れが溜まってしまいます。
限界が来る前にリフレッシュしましょう。
現在はさまざまなサポート制度があります。
上手に利用し、時間を作って友人と遊びに行って気分転換しましょう。
仕事は継続する
仕事を辞めて治療のサポートのために常にそばにいるとかえって、統合失調症の人にとってストレスになることがあります。
仕事をしていればその時間は離れることができ、過干渉や巻き込まれ過ぎることを防ぐこともできます。
金銭面から考えても継続するのが良いと思います。
しかし、両立が難しい場合は勤務時間を短くできないか、残業せずに帰れないかなど上司に相談することも考えてみてください。
心身ともに無理をしないことが大切です。
同じ境遇の人と交流する
同じ境遇の人が周りにいない人は、家族会や患者会などに参加してみることをおすすめします。
家族会などの交流の場では、家族同士の情報交換や個人的な悩みを相談できたりします。
ひとりで抱え込むより気持ちが楽になるはずです。
あなたが抱え込んでる問題もすでに経験して、解決策を持っている人がいるかもしれません。
自分の好きな事をする日を作る
家族や行政のサービスを利用し、自分だけの時間を確保して自分の好きなことをする日を作ってみましょう。
心からリラックスすることができるように自分の時間を持つことはとても重要です。
音楽を聞いたり、映画を見に行ったりするなど趣味に没頭する日があると生活にゆとりが生まれます。
生活にゆとりをもつことで心に余裕ができるようにもなります。
心に余裕ができると統合失調症の人に対しても余裕を持って接することができるはずです。
まずは月に1日作ってみましょう。
今回は統合失調症の人を支える家族が自分たちの生活を大切にするにはどんなことに気をつけたらいいのかについてでした。
統合失調症の人との生活に疲れた人達の役に少しでもたてたら嬉しいです。
統合失調症を学ぶのにおすすめの本を一覧にしました。
おすすめ書籍一覧:統合失調症についてを参照してください。
統合失調症の人と家族が少しでも穏やかに過ごせますように。それではまた。
同じ悩みを抱える人との交流の場「家族会」
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