症状・検査

統合失調症のいろんなタイプ(病型)-破瓜・緊張・妄想型、拒絶と依存タイプ

この記事では統合失調症のタイプ(病型)について詳しく書いています。
まず、統合失調症は3つのタイプ(病型)に分けることが出来ます。
それぞれで発症しやすい年齢や表れやすい症状が違います。
ただし、1つのタイプだけでなく、2つ以上のタイプが混ざり、分類できないこともあります。

また、接し方のポイントは人の話を聞けない自己主張の強い拒絶タイプと人の話は聞けるが自己主張が苦手な依存タイプで変わってきます。
それぞれの違いを理解して接するようにしましょう。

3つの病型(破瓜型・緊張型・妄想型)の違い

統合失調症の3つのタイプについて

破瓜型(はかがた)

発症しやすい年齢
思春期~青年期(11~25歳)にかけて

表れやすい症状
感情の起伏が乏しい
意思の疎通が上手くいかない
意欲の低下
思考力の低下

特徴
最初に陰性症状が表れる。ときには幻覚や幻聴といった陽性症状も表れます。
(陰性症状や陽性症状については統合失調症の4つの時期の経過と症状についてを参照してください。)
感情の動きがなくなり、無気力になりやすい。
身だしなみがだらしなくなったり、お風呂に入りたがらなくなる。
自宅に引きこもることが多くなるため、孤立しやすい。
また、引きこもりがちになることで家族とのコミュニケーションも減ってしまうため、家族が病気に気が付かず、慢性化しやすい。

緊張型

発症しやすい年齢
青年期(20代前後)

表れやすい症状
興奮して暴れ、その後急に静かになる(昏迷状態)
興奮と昏迷を繰り返す。

特徴
突然大声をだしたり、暴れたりする。
他人からの指示を反射的に拒絶する。
他人の動きや言葉など意味もなく繰り返したりする。
体を前後にゆするなど、同じ動作を繰り返す。
周囲が理解できない行動をとるが、比較的早く落ち着きを取り戻す。

妄想型

発症しやすい年齢
30歳以降

表れやすい症状
妄想、幻覚、幻聴が中心。
陰性症状(感情の起伏が乏しい、意思の疎通が上手くいかない、意欲の低下)はあまり目立たない。

特徴
発症が30歳以降と他のタイプに比べ、遅い。
妄想や幻聴が聞こえる以外の症状がないため、一見統合失調症とはわからない。
ただし、被害妄想などで周囲の人とのトラブルになるケースもある。

 

拒絶タイプと依存タイプの特徴と接し方

拒絶タイプの特徴

人の話を聞かず、自分の意見を通そうとするタイプです。
プライドが高い人が多い。また、自分が中心になりその場を仕切ろうとします。
同じ失敗を繰り返しますが、何回も失敗することで傷つきながらも学んでいく人が多いのも特徴です。
下記に接し方の注意点と接し方のポイントについて記載します。

  • 指示的な伝え方
    →薬を飲みなさい
  • 説教
    →人の話を聞かないから失敗するんだよ
  • さぐるような質問
    →今日はどこにいってたの?、また無駄遣いしたの?

接し方のポイント

  • 挨拶などちょっとした声がけだけをして、基本は聞き手に徹する。
  • アドバイスはせずに、気持ちを理解(話に共感)してあげる。
  • あまり相手の生活に踏み込まずに、ある程度の距離感を保ちつつ少しずつ信頼関係を作っていく。
  • 頼みたいことがあるときには「お願い」してみる。
    例:お願いがあるんだけど、○○が薬を飲んでくれると(私が)安心できるんだ、だから薬を飲んでくれないかな

 

依存タイプの特徴

自分の意見は主張せず、基本的に人の言う通りの行動をするタイプです。
自分で断ることが苦手で、言う通りに行動しよう(人の期待に応えよう)と頑張りすぎて体調を崩すこともあります。
下記に接し方の注意点と接し方のポイントについて記載します。

  • 多くのことを求める(強要する)

 

接し方のポイント

  • 具体的に伝える
  • わかりやすく伝える
  • 同じ質問をされても初めて聞かれたときのように丁寧に答える

 

下記に僕の経験を記載します。

僕の父親は拒絶タイプだったため、言うことを聞かせようとしても全く受け入れずケンカ口調で対立することが多かったです。
行動を監視するような(どこに行ってたの、何をしていたのなど)ことを言ってしまっていたのが、原因かもしれません💦

統合失調症について学んでいく中で接し方をかえていきました。
まずは父親の生活に干渉し過ぎないようにこちらから事細かに聞くことをしないようにしました。本心では人に迷惑をかけていないか心配で色々聞きたい気持ちがありました。
頼みごとをするときにも、指示的な伝え方にならないよう「お願い」するようにしています。
最初は上手くいかなかったです。今はわかりやすいように丁寧に「お願い」するように心がけています。ただ、お願いした時の本人の体調にも左右されるので、今でも試行錯誤しています。

 

今回は統合失調症の3つの病型(破瓜型・緊張型・妄想型)の違いと拒絶タイプと依存タイプについてでした。
少しでも役に立てれば嬉しいです。

下記に僕が統合失調症の人の再発の原因について調べた際に、参考になった本を紹介しておきます。
他のおすすめ本についてもわかりやすいように、一覧にしてます。
おすすめ書籍一覧:統合失調症についてを参照してください。

統合失調症の人と家族が少しでも穏やかに過ごせますように。それではまた。

同じ悩みを抱える人との交流の場「家族会」