症状・検査

統合失調症とはなに?どんな病気?

 

この記事では統合失調症についてまとめています。
統合失調症は「脳の病気」です。
統合失調症は統失:トーシツともいわれることがあります。

病気の名前を聞いたことはあるがどんな病気なのかわからない人は多く、統合失調症についての正しい知識を持っている人は少ないと思います。
そのため、統合失調症の人はまわりの理解が得られず症状が悪化するケースがあります。

統合失調症を発症してしまった人や家族が統合失調症と診断された人は、まずは統合失調症とはどんな病気なのかを知ることから始めてみましょう。
統合失調症とはどういう病気かを知ることが治療の1歩になると思います。

 

統合失調症になる原因とは?

根本的な原因は現在も不明です。
遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に絡み合っていると言われています。
また、脳のドーパミンなどの神経伝達物質のバランスが崩れて(過剰分泌や機能低下)神経のネットワークに障害が生じているため、脳の機能が障害をうけていると考えられています。

発症のきっかけは?

ストレスに弱い体質の人が、強いストレスにさらされると発症しやすいと言われています。強いストレスとは進学や就職、結婚、引っ越しなどの人間関係や環境の変化のことです。

どのくらいの人が発症している?

統合失調症は珍しい病気ではなく、約100人に1人の割合で発症すると言われています。
地域や民族に差はなく、日本だけでなく世界中で昔からある病気です。

発症年齢は何歳くらい?

20代が最も多く、10代、30代と続きます。ストレスが大きくかかわることから、思春期に進学や就職などの環境の変化が原因の一因になります。

予後は?

適切な治療を続けることで、半数以上の人が日常生活に支障がなく、生活できるようになります。
統合失調症は高血圧や糖尿病などと同じように薬によって症状をコントロールしていく必要があるため、薬は飲み続けなくてはいけません。
薬の服用を自己判断で中止した場合、非常に高い確率で再発してしまいます。
統合失調症は再発しやすい病気であり、再発すると症状が悪化することが多いので注意が必要です。
再発はするものと考え、あらかじめ再発することを想定し、再発のサイン(前ぶれ)に気づいたら担当医に相談しましょう。

誤解と偏見について

  1. めずらしい病気?
    地域や民族に差はなく、約100人に1人の割合で発症すると言われています。
  2. 治らない病気?
    適切な治療を続けることで、日常生活に支障がなく、生活できるようになります。
  3. 暴力的で他人に危害を加える危険な病気?
    →適切な治療を受けることで暴力をふるう危険性は低くなります。深刻な暴力をふるうのは治療(服用)の自己中断や再発により症状が悪化した場合におこる可能性があります。そのため、薬の服用を中断したり、再発のサインがあれば速やかに担当医に相談しましょう。
    また、統合失調症の人は他人に危害を加えるよりも自傷行為(自殺)する割合の方が多いと言われています。
  4. ずっと病院にいないといけない?
    →薬物療法の進歩や行政などのサポートサービスが充実してきているため、現在は通院治療が主流になっています。ただし、症状が重度の場合は入院が必要な場合があります。
  5. 精神(人格)が分裂する?
    →かつて精神分裂症と言われていたため、多重人格のように人格がかわってしますイメージをもっている人もいますが、統合失調症はそのような病気ではありません。

今回は統合失調症とはどんな病気なのかについてでした。
症状や治療のついてなどは他の記事で詳しく書いています。そちらも参考にしてください。
また、下記に僕が統合失調症について調べた際に参考になった本を紹介しておきます。
他のおすすめ本も一覧にしてます。おすすめ書籍一覧:統合失調症についてを参考にしてください。

今回の記事が統合失調症の人やその家族の人達の役に少しでも立てれば嬉しいです。
統合失調症の人と家族が少しでも穏やかに過ごせますように。それではまた。

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同じ悩みを抱える人との交流の場「家族会」